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03次亜塩素酸とは?次亜塩素酸とは?

次亜塩素酸を使った除菌には、「次亜塩素酸水」を使う方法と「次亜塩素酸ナトリウム液」を使う方法があります。「次亜塩素酸」という名前が共通しているため混同しやすいのですが、「次亜塩素酸水」と「次亜塩素酸ナトリウム」は全く別のものです。次亜塩素酸ナトリウムは、間違った使い方をすると皮膚などに炎症を起こしてしまう可能性があるため、注意が必要です。

次亜塩素酸水とは

次亜塩素酸水は、10〜80ppmの有効塩素濃度を持つ酸性電解水のことをいいます。次亜塩素酸水は食品添加物として認可されており、食品の殺菌を目的として食品工場などで使用されています。

次亜塩素酸水と似た名前のもので次亜塩素ナトリウムがありますが、次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムは別のものなので注意してください。

次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの違い

次亜塩素酸水は、酸素分子と水素分子が結合してできているものです。水(H₂O)を電気分解して、水の中のH⁺よりもOH⁻が多い状態の水がアルカリ電解水、水の中のOH⁻よりもH⁺が多い状態の水が酸性電解水です。

アルカリ電解水にはタンパク質や油脂を分解する働きがあるため、最近では掃除用品としてよく見かけるようになっています。酸性電解水には殺菌効果があるため、テーブルやドアノブなどの除菌をはじめ、食品工場などでは食品の殺菌にも使われています。

一方で、次亜塩素ナトリウムは、漂白剤として売られているものです。ノロウイルスに感染している方の便や吐しゃ物などへの殺菌には高い効果がありますが、次亜塩素ナトリウムは強アルカリ性で皮膚や粘膜にダメージを与えてしまいます。また、酸性タイプの洗剤と混ざると塩素ガスが発生するので取扱いには注意が必要です。

次亜塩素酸は除菌に効果がある?

次亜塩素酸を使った除菌は、ウイルス等の除菌に効果があります。

ただし、次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウム液は全く異なるものなので、使い方を誤ると人体に悪影響を及ぼす可能性もあり、注意が必要です。

また、次亜塩素酸水にも消毒に適した濃度があるため、使用する際は濃度を確認することが大切です。

次亜塩素酸水の効果

次亜塩素酸水は、食品添加物として認められているもので、食品や食材の消毒や除菌に使用することができます。人体に悪影響を及ぼす細菌は、生肉や生魚などに付着していることも多く、細菌が付着した生肉や生魚を切った包丁やまな板を使って加熱しない野菜などを切ってしまうと、細菌が体の中に入り、食中毒などの原因になることがあります。

次亜塩素酸水は、包丁やまな板といった調理道具はもちろんですが、食材の洗浄にも効果があります。次亜塩素酸水は食品添加物として認可されているため、口に入っても害になることがなく、ホテルなどの厨房施設、歯科医院、小さなお子様のいる保育園などの施設などでも安心して利用することができます。

次回のTOPICSにおいて次亜塩素酸を生成する機器についてやそのメリットについてをお話ししていきます。     また、数多くある次亜塩素酸水生成器を正しく選ぶ基準をお伝えしていきます。

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投稿:2021.07.27